把榔院の大炊き出し
クリスマスが基は土着の冬至のお祭りであることをはじめとして、祭りや行事の起源が現在語られているものとは違うと言うことはよくある。
ハロウィンもそのような行事のひとつで、その起源は中国の『把榔院』という寺院で行われていた炊き出しにあると言われている。元々は先祖へのお供えを把榔院でまとめて作り、それを鬼(この場合先祖の霊)に扮した子供たちにあげるという行事であった。初期は単なる白装束だった子供の衣装も時を経るにつれデザインが複雑化していき、妖怪等の姿を模すようになった。
この行事がシルクロードを伝わり西洋に伝播したのがハロウィンだと言われている。
なお、この把榔院の炊き出しの衣装の代表的なものに化け猫の衣装があるが、これが日本に伝わりハロー(把榔)キティの原型になったことはあまり知られていない。
(嶋津書院 2008 『イエスもブッタまげた!キリスト教と仏教祭祀の意外な関係』pp23‐25)
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